岡山理科大学 教育学部

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インタビュー03 奥西 有理

 今回は、中等教育学科英語教育コースで異文化間教育を担当される奥西先生に、岡山理科大学が養成する「英語教員像」について聞きました。

奥西 有理奥西 有理

岡山大学大学院 博士課程修了 博士(文化科学)
専門は異文化間心理学・異文化間教育学。
姫路市国際交流協会専門職員、大阪大学工学研究科留学生相談部(現・国際交流推進センター)専任講師等を経て、平成25年4月より、岡山理科大学教養教育センター准教授(英語教育)。
平成28年4月より、教育学部中等教育学科英語教育コース准教授。

「英語力」より「英語でコミュニケーションができる力」を!

 私は、大学時代の4年間をアメリカで過ごしました。もともと高校生の時に、将来は英語の先生になるか英語を使った仕事ができたらいいな、そのためには「英語力」が必要、ならば留学するのが一番!という単純な発想から、アメリカ留学を決めました。周りが日本の大学入試の勉強をする中、自分はアメリカ留学に必要な英語能力試験=TOEFLの勉強に力を注ぎました。 当時の私は、英語さえできればなんとかなる、そう単純に思っているところがありました。留学という夢が叶った後、私の考え方は180度変わってしまいました。大事なのは「英語力」ではない、と。異文化で暮らしたことから得た最大の学びは、異なる文化を持つ人たちと深く分かり合うことと(理解することと、理解してもらえるような働きかけ方をすること)、関係づくりをすることの、難しさと大切さでした。単純に「英語力」だけでは解決できない現実の世界があることに、体験を持って初めて気づいたのでした。

「異文化に出会う体験」と「正しい知識」で、世界とつながる意欲とスキルを身につける!

  このような体験から、私は、文化背景が異なる人々と、英語を使ってどのように自分の考えや思いを伝え、関係づくりをしていけるかという視点から、英語教育を捉えています。外国人と英語でコミュニケーションを取るとき、「日本的な発想」から英語を話したのでは、語彙・文法的には正しくても、どうしても伝わらないことがあります。ところが、「文化」への学びを深めると、少しくらい間違った英語でも面白いようにコミュニケーションが取れるようになっていきます。 英語教育コースでは海外でのフィールドワーク等、たくさんの国際交流の機会があります。このような異文化に出会う体験とあわせて、授業では、文化(自文化と他文化)を理解するための正しい知識を学んでいきます。体験と正しい知識があって初めて、英語でのコミュニケーションが効果的に取れるようになります。英語を使って自らが多文化世界と上手くつながれるようになり、またその楽しさを生徒に伝えていける先生になりましょう。単に英語を教えるだけでなく、英語を使って何ができるのか、その先にある世界を生徒と共有できる先生になれたら素晴らしいですね。ローカルな日本社会に暮らしながらも、グローバルに世界とつながっていく意欲とスキルを持った先生になれるよう、一緒に頑張りましょう!

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