岡山理科大学 教育学部

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インタビュー05 山崎 桂子

 5回目は、中等教育学科国語教育コースで日本文学(古典)を担当される山崎桂子先生です。先生には、国語教育における古典文学の重要性について語っていただきました。

interview-05山崎 桂子

広島大学大学院 博士課程 単位取得退学 博士(文学)
専門は中世和歌文学を主とする日本文学(古典)

志學館大学 人間関係学部 人間文化学科 教授
平成28年4月より、教育学部中等教育学科国語教育コース教授。

重視される古典学習

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 学習指導要領では国語において「伝統的な言語文化」への理解を深めることを求めています。これにより小学校から古典の学習をすることになりました。1~4年では昔話や神話・伝承やそれらに関する文章の読み聞かせなどですが、5・6年では、以前は中学校で扱っていた親しみやすい古文や漢文を取り上げることになりました。例えば『新しい国語』(東京書籍)という教科書は「竹取物語」「枕草子」「平家物語」「徒然草」「論語」という典型的な古典作品を網羅しています。従来の感覚で言えば中学校の古典で初めて学習する作品だったものが小学校に前倒しで入ったことになります。高等学校でも平成25年度から「国語総合」が共通必修科目になり、どの高校でも必ず古典を学習することになりました。つまり実質的な古典の学習が小学校高学年からはじまり高等学校まで必修化されたということです。古典の重視ととらえていいでしょう。

専門的に学ぶ

 私は中等教育学科国語教育コースで古典文学を担当します。「日本文学概論」「日本文学史」「日本文学Ⅰ(古典)」などの科目で、皆さんもお馴染みの作品を取り上げ読んでいきたいと思います。「万葉集」や「古今集」、「源氏物語」や「平家物語」などです。「高校でもうやった」と思うかもしれませんが、大学では専門的に文学研究として学びます。例えば中世随筆の双璧の一つ「徒然草」は、活字ではなく古写本で読むことに挑戦します。古人の筆づかいと息づかいにふれ、古典を原典から読む醍醐味を味わってもらえると思います。また、教科書には採用されることのない暗い罪の世界を描いた作品も文学として読みます (文学とは本来インモラルなものです。だからおもしろいのですね)。

文学も「なぜ?」がスタート

 文学はcultural science(人文科学)です。本学のキャッチフレーズは”SCIENCEFUL!”。 natural science(自然科学)と同様に「なぜ?」がスタートです。なぜ紫式部は「源氏物語」を書いたのか、本当に紫式部が書いたのか、自筆本があるのか。それら「なぜ?」の世界に真摯に向き合って深く探究し、文学の持つおもしろさや魅力に開眼した人は「立派な国語教師になる」と私は信じています。みなさんが本学で学び、国語教師として巣立ち、日本各地の教室で文学を熱く語ってくれることを願っています。

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