岡山理科大学 教育学部

教員インタビュー教員インタビュー

インタビュー07 地村 彰之

 7回目は、中世14世紀イギリスの詩人チョーサーの詩の研究を通じて英語の成り立ちを研究して来られた地村先生に、岡山理科大学教育学部での英語教育に対する思いを語って頂きました。

地村 彰之地村 彰之

広島大学大学院 博士課程 中退 博士(文学)
専門は英語学(中期英語)。
大谷女子大学、三重大学を経て、平成4年より広島大学に勤務。同大学院文学研究科教授、英語コーパス学会理事・論文審査員、日本英文学会中国四国支部会長、日本中世英語英文学会評議員等を歴任。広島大学大学院文学研究科名誉教授。
平成28年4月、教育学部中等教育学科英語教育コース教授(英語教育コース長)。

英語力を高めよう!

 現在まで広島大学文学部欧米文学語学・言語学コース(英米文学語学分野)および文学研究科欧米文学語学・言語学教育研究分野(英語学分野)にて、英語学を専攻する学生の指導だけでなく、英語の実力を付けるための教育実践を行ってきました。学生の中には教職に就く人も、大学院まで進学して英語学の研究をする人もいました。また教育研究職に就職する大学院修了生も輩出しました。これからは、岡山理科大学教育学部の皆さんの英語力を向上させるために力を尽くすつもりです。

教育学部で英語の歴史を勉強するのはなぜ?

 私の教育理念は、英語学を通して英語内容学の教育実践力を身に付けることです。主には歴史的な見地から今日の英語について考えています。具体的には、14世紀に英国で活躍し、英詩や英語の父と言われるジェフリー・チョーサーの英語を基盤にしながら、英語のふるさとを探索するだけでなく、今日の英語表現との繋がりの把握に努めています。何よりも現代英語についての素朴な疑問(発音、綴り字、文法、語彙など)に対する一つの指針を提供します。更に、英語英米文学の英語を講読し、英語の表現と文体について見て行きます。
 例えばみなさんは、こんな疑問を持ったことはありませんか?

・honor, honest, hour などの h は、なぜ発音しないのか?
・honor – honour, center – centre などは、なぜ綴り字が異なるのか?
・動詞の三人称単数現在を示す -(e)s は、なぜ付くのか?
・動詞の原形・現在形 go, goes と過去形 went にはどのような関係があるのか?
・シェイクスピア生誕地の Stratford-upon-Avon という長い地名にはどのような由来があるのか?

このような疑問に対し、コーパス言語学などの最新の手法を用いて、現代英語の語彙や語法などについて歴史的に理解して行きます。

興味のあることは何かをみつけよう

  これまで私は、自らに課している研究テーマを追求することによって研究を深化させてきました。またそこで得た興味ある内容を教育改善・授業改善に生かすことができるように努力してきました。皆さんも、自らがつかんだ興味を大切にし、レポートなどを作成するためのモティベーションへと繋げて下さい。自分の興味を学生生活の中で見出し、その内容を教育実践へと発展させて下さい。そのお手伝いができることを願っています。

これからの目標

  教員と学生が英語学と英語教育を一緒に探究する中で、なぜ英語教育において英文法や英語史などを勉強することが必要であるのかについて一緒に考えていきます。つまり、学んだ英語学の知識を、学校教育の実践の場でどのように教えたらいいのか、知識を実践につなげていきます。そして、英語学の基礎的な内容を学習しながら、英語教育の現場で何が有用であるかを共に考えましょう。具体的には、音声学・音韻論では英語の発音指導、英文法では英語の構文指導と英語コミュニケーション指導、意味論・語用論・文体論では効果的な英文読解指導、英語史では英語の成り立ちを探究することによって、言葉そのものに関心を抱かせる指導について学ぶことになります。
 大学における4年間の学びは、皆さんの人生の中で最も大きなウェイトを占める学びになると思います。一緒に頑張りましょう。

教員インタビューの一覧にもどる

pick up!

  • 在学生の声
  • 教員一覧
  • 入試・特待生情報
  • 就職支援
  • 教育学部の動画
Copyright© Faculty of Education, Okayama University of Science All Rights Reserved.
このページのTOPへ