岡山理科大学 教育学部

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インタビュー09 香ノ木 隆臣

 9回目の今日は、英語教育コースで英米文学を担当される香ノ木(こうのき)先生に、文学を通じた英語学習の意義について伺いました。

香ノ木 隆臣香ノ木 隆臣

名古屋大学大学院 博士課程 単位取得退学 修士(文学)
専門は、20世紀アメリカ文学、詩、批評理論。
平成12年、岐阜県立看護大学開学と同時に着任。「英語」、「英米文学論」を担当。 
平成28年4月、岡山理科大学教育学部中等教育学科英語教育コース准教授。

教育学部で文学を学ぶ意味は?

 英語の先生になるために英米文学を学ぶ意味、それは、文学作品を読んだり、それを英語で論じたりすることで語学力、つまり「言葉の力」が必然的に鍛えられるという点にあります。作品について考える「探究」活動を通して、感性と思考力が自然と身につきます。そして岡山理科大学教育学部の理念、「言葉の力」と「探究する力」が、英語教員として皆さんが社会に貢献できる人材となる土台となる訳です。

文学を学んで得られるもの

語学力
  作家がさまざまな思いをもって書く文学作品には、ひとつひとつの言葉が複雑な意味をもち、凝縮された濃さがあります。それを読み解くには、こちらも気を引き締めて取りかからねばなりません。しっかりと辞書を使って下調べをする。作家と作品の背景を調べる。その作品について書かれた評論を読む。これで英語の単語、構文、文章全体についての理解が深まります。そして、作品について英語で話し、書くためには、それらをすべてまとめた力が求められ、結果、自然に英語力が向上していくのです
思考力
  同じ作品を読んで誰かと感想を話し合ったとき、人によってあまりにその内容が違ったことに驚いた経験はありませんか? そこに、文学を読み考えることで身につく思考力を鍛える糸口があります。ひとつの作品、ひとつの言葉が、多様な意味をもっていると気づくこと。作品には、表面上の筋書きの裏に、思わぬ解釈が潜んでいると知ること。さらに、自分の考えを発表するには、他者の意見を尊重する思いと、自分を他人の目から見る客観的視点とが不可欠です。プレゼンテーション能力も必要です。作品の解釈を「探究」することで、感性と表現力が鍛えられるのです。

教えることに文学がどう役立つのか?

  私たちは皆、自分なりの考えをもっています。それは言葉になることもあれば、そうならないこともあります。児童・生徒のかすかな変化という兆しに敏感になることは、他人を思いやる指導力を身につける上で不可欠です。文学を読むと、実にさまざまな人間がこの世にいること、物語にはいくつもの解釈があることを実感できます。学校は、いろいろな背景をもった子どもたちの集まりです。その子どもたちには、過去・現在・未来の無限のドラマがあるのです。子どもたちを指導する社会的責任を、文学は私たちに教えてくれます。つまり、文学は、実はきわめて実用的な学問であるわけです。

理大教育学部で学ぶ利点

  一学年30名という少人数ですから、普段の授業でのきめ細やかな指導が可能になります。英語コースの4名の教員は連携してカリキュラムを練り上げ、お互いに授業の進度を確認しながら、皆さんの教育をていねいにすすめていきます。私は、皆さんが日本語/英語で書いた文章を、きめ細かく添削します。作品の解釈について、細部に至るまで皆さんに質問することもあるでしょう。また、作品の解釈について皆さんたちが議論する場は、自ら積極的に学ぶ「アクティブラーニング」の実践に最適です。
 文学の専門的知識の修得を目指さなくてもよいのです。私たちは、文学を通して高い英語力を身につけ、その思考の枠組みを学ぶことで、教師としての感性を磨き、指導力を向上させられるのです。人生という物語を読み解くことができる教師を目指し、岡山理科大学教育学部で新しい伝統をいっしょに作り出していきませんか?

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