岡山理科大学 教育学部

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インタビュー11 黒﨑 東洋郎

 今回は、初等教育学科で「算数科教育法」を担当される黒﨑先生に、岡山理科大学で養成したい「小学校教員像」について聞きました。

黒埼 東洋郎黒﨑 東洋郎

岡山大学教育学部 卒業 教育学士
専門は「算数教育」「教育実践学」。
公立小学校・附属小学校教員、教育委員会など多くの実務経験を経て、岡山大学大学院教育学研究科教授、
日数教評議員、日本教育実践学会理事、兵庫教育大学連合大学院代議員、岡山大学算数・数学教育学会会長、数学オリンピック世話人等を歴任。 岡山大学大学院教育学研究科名誉教授。
平成28年4月より、教育学部初等教育学科教授。

アートをみがこう

 教員には、幼稚園、小・中・高等学校、それに大学教員がいます。どの校種の教員になるにも、「教師像」を描くことが大切です。小学校の教員は、教える知識・技能が専門的でないからできるというものではありません。人工頭脳により現在の職業の多くは今後なくなっていく(「雇用の未来」、オズボーン、2015)という時代をむかえています。専門的な知識、技能よりも発達段階に応じてはぐくむべき力とは何かを探すことが大切です。未来を生きる子どもたちにどんな力をはぐくむべきか、小学校教育はどういう段階に位置付くのか、小学校教育の現状とあるべき姿を架橋・往還させて、小学校教員になるための教師像(アート)をしっかり磨いて欲しいです。

実践型のアクティブ・ラーニングのすすめ

 どんな小学校教員も、子ども・保護者、地域社会から信頼される教員になりたいと願っています。信頼を得るためには、担当する学級や地域の学校の課題発見・解決に向けて、主体的、協同的に学ぶアクティブ・ラーニングが必要です。成長する小学校教員になるための基礎を確立するためには、「何を、どのように学ぶのか」「どのように子どもや同僚と関わり、教師への道を歩めばよいか」など、教師としての資質・能力や学びに向かう力や人間性を切り拓くことが大切です。テキストで教育理論を学ぶことも大切ですが、真の子ども理解、指導のためには、子どもとの遊び、授業の観察・教壇授業等の実践的な経験からの学びの経験とその振り返りが不可欠です(Fink、2013)。よい教師になるためには、真実感のある「意義ある経験」が必要です。高等学校までは学習者として「受け身的な学び」をしても許されたでしょう。しかし、教育学部に入学する人は、教えてもらう立場を指導者の立場に切り替えて、「学び方」を学ばせる視点が大切です。1年次の「教育現場観察実習」を、学校現場を知り、教師になるための自己課題発見の場として、能動的な学びにチャレンジすることを期待しています。

人間力と算数の関係

 よい先生との出会いが無いため、「算数は、計算ばかりで、子どもをいじめる教科」という人がいます。コンピュータは、計算処理はできますが、考えたり判断したりすることはできません。算数では、「なぜ、分数の足し算では分子だけたすのか」「なぜ、マンホールのふたは円いのか」などの疑問をもち、探究し、自分の考えを説明し、学び合う学習活動が大切です。自分の考えを振り返って、協同的に学び合うことで、論理的・批判的・創造的思考力をはぐくむと同時に、友達の考えのよさに気付き、人間関係を構築する力を生成することが算数のコア学習なのです。算数は、根拠が明確なので、他のどの教科よりもコミュニケーション力を育成しやすい教科とも言えますね。

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