岡山理科大学 教育学部

教員インタビュー教員インタビュー

インタビュー13 森 敏昭

 初等教育学科長に就任予定の森先生は、心理学を通じて学校での学びのあり方を研究し続けて来られました。今回は、教育学部の学生に望むことと、これからの教育に必要なことを語って頂きました。

森 敏昭森 敏昭

広島大学大学院 博士課程 単位取得退学 文学博士
専門は教育心理学、学習心理学。
昭和58年より30年以上にわたり広島大学で教鞭をとる。
広島県教育委員会の委員、公益財団法人・博報児童教育振興会「児童教育実践についての研究助成」審査委員長などを務める。
平成28年4月より、教育学部初等教育学科教授(学科長)。

21世紀型教育とは

 21世紀の扉が開かれて15年が経過した今、日本の教育界は改革の渦中にあります。 20世紀までの学校では,「学習とは知識を習得すること,教育とは知識を伝えること」という前提に立って,「知識伝達型」の教育がなされてきました。これに対し21世の学校では,知識を習得しつつ共有し,さらに創造へとつなげる,「知識創造型」の教育が求められています。では、そうした21世紀型教育を実践できる教師になるためには、大学時代に何をどのように学べばよいのでしょうか?

「勉強」から真の「学び」へ

 高等学校までの学習は「強いて勉める勉強」だといえます。これに対し、大学での学習は「問いつつ学ぶ学問」(真の学び)です。つまり、高校までの授業では先生から「問いが与えられる」のが普通ですが、大学の授業では第1に、自分自身で「問いを立てる」ことが大切です。自分で問いを立てることで「学びが始まる」のです。そして第2に、「問いを共有すること」が大切です。問いを共有することで学びが繋がり、「私の学び」が「私たちの学び」になるのです。そして第3に、自分の学びを「振り返る(省察する)こと」が大切です。そのことによって「問いが深まり」、生涯学習へと繋がる「持続的な学び」が成立するのです。つまり、問いを「立て」「共有し」「深める」ことによって、学びが「始まり」「繋がり」「持続する」こと、これが大学の授業が目指している知識創造型の「真の学び」のポイントなのです。

真の学びを編み上げる三色の糸

 人は何のために学ぶのでしょうか。それは「心の成長」のために他なりません。人の心は学ぶことによって成長し、心の成長は一生涯続きます。したがって、心の成長に繋がらない学びは「真の学び」ではないのです。その「真の学び」は、個性化(赤)、社会化(黄)、知性化(青)の三色の糸で編み上げることが大切です。すなわち、自分の個性を自覚し、個性を磨くこと。これが個性化の赤い糸です。個性を磨くためには他者との学び合いが大切です。なぜなら人は他者との心の交流によって自分の個性を自覚するのだからです。そのための学び合いのネットワークを広げるのが社会化の黄の糸です。そして、他者との心の交流を通して学んだことを理論的に整理し深め高めるのが知性化の青い糸です。大学時代に、これら三色の糸で編み上げる「真の学び」をスタートさせましょう。そして、21世紀型教育ができる教師を目指して、心の成長を続けましょう

教員インタビューの一覧にもどる

pick up!

  • 在学生の声
  • 教員一覧
  • 教員インタビュー
  • 入試・特待生情報
  • 就職支援
Copyright© Faculty of Education, Okayama University of Science All Rights Reserved.
このページのTOPへ